窒化鉄を使ったフライパンについての感想※追記アリ

私は岩鉄鉄器のダクタイルディープパン24を使っています

公式サイトから買っていますのでニセモノではありません

まず

「買って良かったのか」の結論から言いますと

良かったです

評価は85点というところでしょうか

完璧ではありませんし完璧に近くもありません

不満点はありますし

この不満点は公式サイトに書かれていることにも問題点があるんじゃないかと思います

多分ですが

購入した方のうち一定数は「アレ?」と思っているんじゃないでしょうか

岩鉄鉄器のフライパンに限らず窒化鉄のフライパンを購入した人の中の一定数は「アレ?」と思うんじゃないかと

その理由と対策を書いていきたいと思います

窒化鉄のフライパンの最大の利点は

さびない、さびにくい、ことです

これは本当に最高です

私が鉄のフライパンを購入する際

「油を塗って保管」というのが

どうも生理的に無理であきらめていましたが

「油を塗って保管」をしなくてもさびないというので購入しました

最高です

それ以外にも

岩鉄鉄器の公式サイトには

「軽い」と「焦げ付きにくい」が書いてあります

「軽い」は使う人のフィジカルによって感じ方はまちまちかと思います

問題は

「焦げ付きにくい」

です

これ

岩鉄鉄器以外にも窒化鉄を使ったフライパンで「焦げ付きにくい」って書かれているモノ、結構あります

私の感想では普通に焦げ付きます

岩鉄鉄器の公式サイトにある窒素加工とか細かい凹凸とか

焦げ付かないための処理のように書かれていますが

私の感想では無意味に思えます(凹凸に関しては無意味どころか逆効果とすら感じます。焦げ付かないための凹凸ならもっともっと細かくないと)

また

焦げ付く場合の岩鉄鉄器の公式サイトのQ&Aにある対処法も「う~ん…」というか

ある一定数のユーザーに対して「アレ?」って思わせてしまう原因になっていると感じています※追記も読んでください

私が言いたいのは

岩鉄鉄器のダグタイルフライパンは普通の鉄フライパンよりも焦げ付きにくい

ということはなく

でも

岩鉄鉄器のダグタイルフライパンも普通の鉄フライパンも

ちゃんと使えば焦げ付かない

一定数いると思うんですよ

公式サイトの通りにやってるのに焦げ付くなぁ

って思ってる人

そして

最高のフライパンを使わなくなっちゃった人

ということで

(正しいかどうか解りませんが)

私がやっている方法を書いておきます

下記をやるにあたって注意して欲しいことは

火事に注意してね

換気扇は全開で

全ては自己責任でお願い

です

良く言われている「コールドスタート」というやつで油のコーティングを作る作業です

では始めます

1. フライパンから煙が出るまで加熱する(火事に注意してね)

2. 火を止めてサラダ油を入れる

3. サラダ油をキッチンペーパー等でフライパンの内側に隙間なく塗る(火傷に注意してね)

4. 余分な油を油ポット等に移す

5. 煙が出るまでフライパンを加熱(火事に注意してね)

6. 火を止めてフライパンを冷やす(ここでコーティングができあがります)

7. 調理用の油を入れる

8. 食材を入れる

9. 火をつけて調理する

以上です

細かく説明していきます

1の「フライパンから煙が出るまで加熱する」は、フライパンの表面に酸化被膜を作るためです

酸化被膜を作ることに意味があるのか謎なんですが、一応やってます

5の油を塗った後に「煙が出るまでフライパンを加熱」するのは、油を樹脂化するためです

油を樹脂化させないとコーティングにはなりません

樹脂化してない油は、調理していくうちに食材が油を吸ってしまうので、油が無くなったら食材がフライパンにくっつきます

なので、しっかり樹脂化するまで油を高温にします

煙が出るまで高温にする必要があるのかは難しいところです

危険と言えば危険ですし

油の酸化も気になるところです

なので

煙が出るまで高温にしなくても樹脂化してるのが解る人は、そのようにしてください

私は解らないので

「さすがに煙が出るまで高温になっていれば樹脂化してるでしょう」と思ってやってます

酸化した油は健康に良くないとは思いますが

この油はコーティングに使うだけで調理には別の油を使うので「まぁいいか」と思っています

「この方法でも酸化した油は多少でもクチに入るだろ、健康によくない」って思う人は別の方法を探してください

サラダ油をコーティングに使う理由は

半乾性油であることと

調理に使わないで最終的には捨てる油なので安いサラダ油にしています

「酸化が気になる」という話で言うと

米油は半乾性油であり酸化に強いと言われていますが

コーティング作りには不向きな気がします

成分の問題なのか、米油で作ったコーティングは弱い気がしてます

調理には向いてますので私は調理に米油を使ってます

6の「冷やす」というやつですが

この段階でたれるほどの油が残っているようならキッチンペーパーで油を吸い取るように軽くふき取ります

油の幕は薄いほど早く強固なコーティングができる気がするからです

たれるほどの油があると固まりにくい印象

ゴシゴシ拭くとコーティングに必要な油までとっちゃいそうなので

キッチンペーパーがフライパンに軽く触れる程度、浮いてる油を吸い取る感じでふき取ってください

余分な油を拭きとることで酸化しているかもしれない油を減らせる効果もあるかな、と思ってます

その上で

夏に活躍するハンディ扇風機で30秒から1分ほどフライパンを冷やし

その後

濡れ布巾の上にフライパンを10秒くらい乗せて冷やします

いきなり濡れ布巾の上に乗せない理由は

「いきなり冷えすぎるのが怖いな」と思ったからですが(早く冷やそうと思って水にぶち込んだりするとフライパンが割れるらしいですからね、鋳物は特に怖い)

正直、ハンディ扇風機に意味があるのかは微妙です

とにかく

冷える過程でコーティングができます(冷えるスピードが速いほどいい?)

できれば

濡れ布巾後は放置してフライパンが手で触れるぐらいまで冷えた方が強いコーティングができあがります

急いでいるなら濡れ布巾に10秒のせた後すぐでもいけそうだけどね

ここで作られるコーティングの耐久力についてですが

鉄のフライパンだと3回くらいまでは持つことが有ります(料理によるかな)

野菜炒めを作る際

肉を炒める

ピーマンと玉ねぎを炒める

キャベツを炒める

タレと一緒に具材全部炒める

で、4回ですが

まあ、この4回くらいはコーティングが持つ感じです

次の料理を作ろうと思ったら

再度、コーティングを作る必要があるので

また1からやる必要がありますね

手間ではありますが

このコーティングは本当に強力で

冷えたフライパンに油入れて肉入れてから火をつけても

肉がフライパンにくっつくことはありません。強火も全然OK

このコーティングは料理する直前に作ることが大切で

前日にコーティングしても効果は弱いと聞きます

また

このコーティングはステンレスフライパンだと1回でなくなりますね

鉄だから3回もつ感じ

公式に

洗剤を使うと馴染んだ油が落ちちゃうので良くない的なこと書かれてますけど

料理のたびにこのコーティングを作るなら

フライパンは洗剤で洗っても問題ないと思っています、私は

それくらい強力って思ってます

このコーティング(コールドスタート)以外にも食材がフライパンにくっつかない方法として

「油返し」ってのがあって

私は何度か挑戦したけど上手くいかなかったなあ

「油返し」も酸化被膜のできた鉄のフライパンに樹脂化した油でコーティングを作る作業なんだけどね

というか

酸化被膜を作るとか油の樹脂化って工程は「油返し」のためにあると思うんですよね

酸化被膜でデキた目に見えない小さな穴に樹脂化した油を流しこんで頑丈なコーティングができる、みたいな

コールドスタートに酸化被膜を作る工程は必要なのか疑問を感じてはいます

とにかく

私には「油返し」は向かなかった

「油返し」ができるんだったら「油返し」の方が手間が少なくてラクなんだけどねー

私の使っているダクタイルディープパン24の不満点

取っ手が熱くなるし

持ってる手が痛くなる

私はコレが必要

これがあるだけで凄い楽になる

これはダクタイルディープパン24にちょうど良かっただけで

他のフライパンを使う人は、持ち手の長さに合わせて別のを買った方がイイと思います

あと

ディープパン24のカタチが悪いのか五徳に合わないのか不安定

2回落としたことがあります

個人的には「バランス悪い形状だな」と思います

それから

24cmは小さい

30cm以上が欲しいけど鋳物だから難しいのかもしれませんね

ただ

私は鋳物だからこそリバーライトではなく岩鉄鉄器のフライパン(スキレット?)を買った、ってのがあるのよね

取っ手が一体になっているってやつね

取っ手がビスだかネジだかで付いているのが好きじゃなかった

とにもかくにも

岩鉄鉄器であれ、他の窒化処理酸化処理したフライパンであれ

さびないことが最大のメリットで

食材がフライパンにくっつかない、ってメリットはアテにしない方がいい

それは別問題

購入した人で「くっつく」って人をちょくちょく見かけたので色々書いてみましたが

基本的には最高のフライパンです

マジて料理が美味しい

ただ

普通のフライパンでも鉄なら美味しいと思います

さびないのがダクタイルフライパンの最高なところ

 

そうそう

「鉄なら」と書きましたが

フライパンは「鉄」がいいですね

鍋はステンレスがいいですね

 

追記:

『製鉄企業の備忘ブログ』って岩鉄鉄器の公式ブログにも「焦げ付き」について書かれているんですが

これも私から見ると「う~ん」でした

まず

「油ならし」が足りてない

これ、全く意味がなかったなぁ

「油ならし」は岩鉄鉄器以外にも色々なところで書かれていることで

私もネット書かれている「油ならし」に関して色々やったことありますが、焦げ付くよねぇ

結局、コールドスタートすればいいだけだった

この「油ならし」は私の書いている「コールドスタート(コーティング)」と似たことをやってるんだけど

ネット上で色々読んでみると

「油ならし」は購入時にやったり保管するときにやったりで

料理の直前にやるのが「油返し」みたいなんですよね

でも

私が上で書いていますが

料理直前にやらない作業に関しては「さびない」効果は有っても「焦げ付きにくくする」効果は無いに等しいと思ってるんですよね

料理直前にコーティングを作る作業をするのが焦げ付きにくくする効果があると思っています

「余熱が足りてない」

これを信じて予熱頑張ったけど焦げ付いた人、多いと思います

予熱に関しても岩鉄鉄器以外にも色々なところで書かれていることで

これも私はネット書かれている予熱に関して色々やったことありますが、焦げ付くよねぇ

結局、コールドスタートが一番だった

上に書いてますが

コールドスタートさえできていれば、予熱すら必要なかったですからね

予熱に関しては色々言われていますが科学的に本当に正しいのか疑問に思っています

「火加減が強い」

うう~ん…

なんだろう

確かに火力が強すぎて焦げ付くというのは間違いなくある、正しい

けど

公式の他のページにあるような「予熱後は弱火でも調理は十分可能です」とか「お料理によって火加減を変える場合も中火以下でご使用ください」みたいな説明は逃げに感じるというか

その料理に必要な火力なのに焦げ付いちゃっとかでも、この説明みて必要な火加減よりも弱くしちゃった人、いると思うんですよね、こんな書き方されるとね

「弱火でも調理は十分可能」とかさ

「焦げ付きにくい」って謳ってるフライパンのいうことかね、って思います

テフロン加工だと強火にできないから鉄フライパンを購入する人もいる中で

いざ鉄フライパンを購入してみたら「火加減弱くしてください」では萎えるのよ

私は

コールドスタート(コーティング)するようになってから、強火も怖くなくなりましたね

「油が足りてない」

これは上記でも説明しましたが

多めに油を入れても樹脂化してない油は食材が吸っちゃうんですよね

フライパンをガンガンふると食材が油を吸うスピードは速くなるみたいですし

もちろん

食材の量に合わせた油は必要かと思いますが

まずはコールドスタート(コーティング)した方が良い気がしますね

「焦げをしっかり落とせていない」

だから洗剤で洗った方がいいんじゃない?

って思ったりします

洗剤で洗って良い理由は上に書いてあります

公式では推奨してませんけどね

まあ、洗剤を使わずに済むなら地球にやさしいですけどね

私は洗剤を使わない場合はコレを使ってます

created by Rinker
亀の子束子西尾商店(Kamenoko-Tawashi)

「大」だったか「小」だったか忘れました

洗剤無しで鉄製フライパンを洗うのに最適です

「鉄フライパンを洗剤で洗っている」

これはもう何度も書いた通りです

洗剤で洗うのと焦げ付きやすいのは、ほぼ無関係だと思っています

むしろ

焦げ付きの原因になる汚れを

洗剤を使ってしっかり落とした方が焦げ付かないんじゃ?

普通の鉄フライパンで

洗剤で洗って油が落ちると錆びるから洗剤を使わないで

という理由なら解りますが

岩鉄鉄器のような「さびない」が売りのフライパンなら

洗剤で洗っても良い気がするんですけどね

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