最初に商品を紹介しますと
ですが、けっしてコレがオススメというワケではありません。
なぜこの商品になったのか、という流れを書いていきます。
事の発端は
知人の店舗がイタズラや嫌がらせをされている、という相談から始まりました。
問題解決方法として『監視カメラ』を探したのですが
そこで問題が発生します。
問題点1
比較的安価な『監視カメラ』の多くはなぜかルーター必須でした。
実際に問い合わせもしたのですが、やはり
動作させるにはルーターが必要という返事がきました。
ところが知人のお店には
ネット回線がひかれてません。
なので、最初に書いたドライブレコーダーを『監視カメラ』の代わりに使いました。
ドライブレコーダーは店内に設置し、窓越しに外に向けました。
設置して何日か経った後、イタズラされたという報告があり動画を確認
そこでまた問題が発生します。
問題点2
64GBのメモリだとフルHD30fps画質で10時間しか録画できなかった。
その店舗が終わって翌日始まるまでの間は13時間
3時間分足りません。
なので128GBのMicroSDを購入しました。コレで20時間録画できます。
それから3回ほどイタズラされました。
そこで発生した問題点3
1日分の動画は13時間分ありそれを全てチェックするのは苦痛
これはマジできつかったです。
この点は覚悟してください。もし誰かにチェックを頼むのであれば1日分で13時間分の人件費がかかるということです。
これがもし監視カメラだったとしたら
動体検知して必要な部分だけ動画として残す
という機能があったかもしれません。それでもキツい作業ですが。
ただ、今回に関しては動体検知をアテにしなくて正解だったかもしれません。
私は5倍速でチェックしました。
それで13時間分の動画が大体3時間でチェックがおわります。
そこでまた問題が発生します。
問題点4
イタズラの種類によっては5倍速だと見逃す可能性がある。
実際、この3回でイタズラされている場面を見つけることはできませんでした。5倍速でチェックしていたために見逃していた可能性は高いです。
3回の途中でセンサー付きのライトを設置しました。
明るい方がISO感度が下がり犯人の顔がハッキリ写るんじゃないか、と。
そこで問題点5
店内から窓ガラスを通して外を写していたためライトの光が窓ガラスに反射して見にくくなってしまう。
カメラをガラスに密着できたら良かったんだと思いますが、ドライブレコーダーとしてのアタッチメントではガラスに密着させることはできませんでした。
ということで
店の外に設置しました。
ここにも1つ問題が発生します。
問題点6
ドライブレコーダーで代用しているために犯人がカメラに気づけば簡単に電源を抜かれてしまう。カメラを持っていかれてしまう。加えて、屋内用製品のため雨に濡れたら壊れる可能性が高い。
です。
監視カメラ専用機であれば電源部分を上手く隠したり、丈夫に設置できる何かが標準であるのだと思います。
ドライブレコーダーにそういった機能はありません。基本ガラスにペタッとはるだけです。
それでも、今回は盗まれること電源を抜かれることは覚悟の上でした。
もしそれらをやられた場合は、間違いなくその店舗に対するイヤガラセなので警察にも相談できるからです。
雨に関しては、軒下に置くことでどうにか雨をしのぐことにしました。
ただ、暴風雨がきたらアウトだったでしょうね。
そしてついに犯人を特定することができました。
犯人特定1日目は5倍速だったため見逃しかけましたが、妙な違和感を感じスローでチェックし直して発見。
2日目は、1日目でイタズラされる時間帯が大体わかったので、その時間帯を重点的に2倍速で確認して発見。等倍速ですら見逃す可能性のある動きのイタズラでしたね。
写す方向が変わったことでイタズラが発見しやすくなった、というのはあったと思います。
もし、ライトの光がガラスに反射してまぶしいからカメラをガラスに密着させる、という工夫をしたら、映す方向は変わらず犯人は特定できなかったかもしれません。
映す角度の工夫は必要ですね。
無事犯人は特定できたのですが
そこで問題点7
シャッタースピードが遅すぎて(顔が)被写体ブレを起こしている
夜、カメラのシャッタースピードはいくつなのか解りませんが
暗い時はできるだけISO感度を下げるためにシャッタースピードは1/30くらいになるのではないでしょうか。
細かいことは書けませんが、
今回の犯人は動きながら一瞬でイタズラをしており、仮に1/30秒のシャッタースピードだと被写体ブレは納得の結果です。
センサーのライトも光っており犯人の顔も照らしておりましたが、それでもシャッタースピードを速くすることはできなかったようです。昼だったらブレずにハッキリ映ると思います。
監視カメラ専用機だったらもっとシャッタースピードは速かったのでしょうか。気になりますね。
監視カメラがあるかどうか気にする慎重さよりも、イタズラをしてその場からすぐ去っていきたい感じの犯人だったので、監視カメラに気づくことはなく監視カメラが盗まれることはありませんでした。
被写体ブレはあるものの
既に知っている人ならば犯人が誰かは解るレベルには映っておりました。
もし全く知らない人だったら、犯人が特定できたかどうか微妙な感じなので
この不鮮明でブレた画像が証拠になるかどうか、というのは難しいところだと思います。
仮に
動体検知機能のある監視カメラを使っていたとしたら、動きの早さで写っていなかった可能性もありました。
監視カメラを探していた時
HD画質のものは動体を検知した場合、その数秒前からの画像を保存すると書かれていましたが
フルHD画質のものは検知してから録画開始という製品が多く、検知してから録画を開始するタイミングも遅いとレビューされている製品が多かったです。実際問い合わせてみても、録画開始まで遅いです、という返事がありました。
1万円2万円といった安価な監視カメラの場合、動体検知機能はアテにしない方が良いかもしれません。
とにもかくにも
犯人が特定できたことで知人は少し安心しておりました。
最初に紹介した商品が決してオススメと言わないのは、こういったいくつもの問題点があったからです。
ネット環境があるならやはり監視カメラ専用機が有効なのだとは思います。
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