AdobeRGBとsRGBが表示できるディスプレイ(EIZO)で気をつけること

前回の投稿からさらに解ったことを含めて書きます

まず大前提として

PhotoshopやLightroomを起動したままディスプレイのAdobeRGBやsRGBのモード変更をしてはいけません。

理由は

PhotoshopやLightroomは起動時のカラープロファイルを維持し続けるからです。

ディスプレイがsRGBモードだったときにPhotoshopやLightroomを起動すると

PhotoshopやLightroomはモニターがsRGBだと思って動作し続けます。

そこでモニターをAdobeRGBに変更しても

PhotoshopやLightroomはモニターがsRGBだと思って動作し続けます。

その結果、sRGBの色が派手になったりします。

回避方法は

モニターのモードを切り替える前にPhotoshopやLightroomを終了し

モニターのモードを切り替えた後にPhotoshopやLightroomを起動し直せばOKです。

これが前回までの話です。

ここからは

私固有の問題なのか他でも起こりうることなのか

上記では解決しないお話になります。

ちゃんとPhotoshopやLightroomを終了してからモニターのモードを切り替えたとしても

ちゃんと切り替わってくれないことがあります。

つまりsRGBの画像がとても派手になったりする現象が

ちゃんとした手順でも起こってしまいます。

回避する方法は今のところ解りません。

私の場合は

モードを切り替えてから10数分待つ、という方法で解決しました。

確認方法は

sRGBの写真をPhotoshopやLightroomで開いて、変に派手になっていないか確認することです。

sRGBの画像はAdobeRGBモードのディスプレイで見ても、sRGBモードで見た時と同じ色で見えるはずですからね。派手に見えた違って見えた、としたらモード切替が上手くいっていません。

確認用のsRGB写真は常に用意しておいた方が良いかもしれませんね。

なぜ派手になるのか

ですが

sRGBの画像をAdobeRGBモードのディスプレイで開いた時にsRGBの画像をAdobeRGBの画像だと勘違いしてしまい、狭い色域(sRGB)の画像を広い色域(AdobeRGB)に引き延ばして表示してしまうので派手になります。

先ほどのPhotoshopやLightroomの例を挙げると

モニターはAdobeRGBモードだからPhotoshopやLightroomも当然AdobeRGBモードで表示してるよね?と思っていたらPhotoshopやLightroomはsRGBモードだから、そこに表示されている画像も全てsRGBで表示され、モニターのAdobeRGBの空間に引き延ばされてしまいPhotoshopやLightroomに表示される画像は全部派手になります。

逆もあります

モニターはsRGBなのにPhotoshopやLightroomはAdobeRGBで動いていると色がくすんで見えます。

勘違いしやすいのは

画像がsRGB、AdobeRGBではなく

PhotoshopやLightroomがいま、sRGBで動いてるのかAdobeRGBで動いているのか

です。

AdobeRGBの画像でもPhotoshopやLightroomがsRGBで動いていてモニターもsRGBモードなら、sRGBの色域の範囲内で正しく表示されます。

AdobeRGBの画像でPhotoshopやLightroomがsRGBで動いていてモニターがAdobeRGBモードなら、間違って派手に表示されます。

大切なことは

モニターがsRGBモードならPhotoshopやLightroomもsRGBモードで動いていること

モニターがAdobeRGBならPhotoshopやLightroomもAdobeRGBで動いていること

です。

AdobeRGBの画像をsRGBのモニターで見るとくすんで見える、くすんでプリントされる

という現象は

上記で挙げたトラブルが原因です。

sRGBのモニターで見たとしても、その画像がAdobeRGBの画像だと認識されていれば、sRGBの範囲内で正しく綺麗に表示されます。

AdobeRGBかsRGBかをだだしく認識できるかはソフトウェア、アプリの問題ですね。

例えば

最近のブラウザで言えば

まあ問題なくsRGB、AdobeRGB、Display P3の認識はしてくれると思いますので

AdobeRGBでWEBにアップしても問題は少ないと思いますが

少しでもトラブルを避けたいならsRGBが無難ですよね

私はRAWで撮った写真をAdobeRGBとsRGBで出力して見比べるんですが

違いは確かにあるものの

この差のためにこだわってまでAdobeRGBでアップする意味や効果はあるのか?

って思うことが大半なので

sRGBでアップしてますけどね

世の中のスマホは広い色域に対応したディスプレイがほとんどになってきてるし

パソコンのブラウザ関連もしっかり色域のプロファイルを認識するものが多くなってきているので

画質にこだわりたいならAdobeRGBやDisplay P3でアップするのもアリな世の中だと思います。

AdobeRGBの方が圧倒的に美しい

という写真を撮られている方は

AdobeRGBでWEBにアップしてもリスクの少ない世の中になってきてはいます。

ただ

そんなに変わってるんならディスプレイの設定等をミスってる気がしますけどね

 

コメント

  1. […] ※さらに詳しく書いた記事を投稿したので、そちらを見てください […]

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