AdobeRGBとsRGBが表示できるディスプレイでやってはいけないこと

※さらに詳しく書いた記事を投稿したので、そちらを見てください

やってはいけないことを最初に書いておきます。

それは

PhotoshopやLightroomで画像を表示したままディスプレイの設定を変えること(例えばsRGBモードからAdobeRGBモードとか)です。

例えば

PhotoshopやLightroomでAdobeRGBの画像を表示したままsRGBモードになっていたディスプレイをAdobeRGBモードに変えると、画像が凄く派手になったりします。

そして「へぇ~、sRGBとAdobeRGBって結構違うもんだなー」と勘違いします。

sRGBの画像で同じことをすると「へぇ~、sRGBの画像はAdobeRGBのディスプレイでみると、こんなに派手に見えるのか~」って勘違いするくらいsRGBの画像が派手に見えます。

正しいモードの変え方は、PhotoshopやLightroomをいったん閉じてからモードを変更し、再度PhotoshopやLightroomを立ち上げて画像を開いて確認です。

私はこの失敗でモニターの色調整、ようはハードウェアキャリブレーションで色迷子になりかけました。

私のモニターはEIZOのCS2420です。もうすぐCS2420-Zが出ますけど安いCS2420にしました。

グラフィックボードはNVIDIA Quadro P400です。各色10bitにしてみたかったので買いました。

PhotoshopやLightroomはグラフィックボードの性能はあまり影響を受けないという話を聞いたので一番下のモデルにしましたが、予算があるならP620以上の方が良かったかもしれません。

それ以前の問題として、今現在(2019/05/18)Photoshopでは各色10bitのチェックは入れない方が安定するらしいので、各色10bit環境にお金をかけること自体無意味な可能性もあり、同じ値段ならGeForceシリーズの方がお得な気がします。

ディスプレイをキャリブレーションする機械はi1Studioです。環境光が測定できるのとプリンターのキャリブレーションができるので買いました。

環境光の測定は、私の経験上無意味な気がします。どうしてもキャリブレーション結果に納得がいきません。

環境光の測定は「その部屋で印刷された写真を見た時の色とモニターの色を合わせる」という意味あいが強いみたいです。紙、つまり「反射光」を基準にした測定結果ということですよね。反射光は環境光を反射して色を出すので環境光による影響が大きい。ディスプレイはディスプレイ自体が光と色を出してるから環境光の影響は少ない。という解釈で環境光を測ってもディスプレイは納得いく色にならない、と思っています。

なので、可能な限り正確な色をディスプレイ上で観たいなら環境光を測ってディスプレイのキャリブレーションをするよりも、環境光を6500ケルビンなり5000ケルビンに近づける方が良い気がします。

私の部屋で環境光を測った結果、6000~6480ケルビンの間でバラつきがあり、これくらいならまあsRGBの設定(6500ケルビン基準)でキャリブレーションをとって問題ないだろう、と判断しました。

環境光を測る機能にお金をかけるのはほぼ無駄だと思います。

プリンターのキャリブレーション機能は最高です。

かなり正確に色が合います。

コントラストは、プリンターと用紙でキャリブレーションをとったプロファイルを使いLightroomの校正機能で確認するよりも、校正機能を使わない素の状態の方が近かった気がします。

プリントされたものとモニターの明るさの差に関しては、AdobeRGBで120カンデラの時がかなり近い感じです。露出でプラスマイナス0.2ぐらいの誤差の範囲で納まる感じでした。まあ、明るさに関しては私の環境での話ですね。

AdobeRGB環境は必要かどうか、に関しては「人による」ってことなんだと思いますが、正直プロも含めてほとんどの人にとってはsRGB環境だけで十分かと思います。

むしろ、可能な限りsRGB環境内で納めることに慣れた方が仕事するうえでもトラブルが少ない気がします。

相手にAdobeRGBの画像を要求されたとしても、sRGBの画像をAdobeRGBに変換して渡すだけで問題ないと思うんですけどねぇ。

そうなるとモニターはEIZOのCS2410が一番良いんじゃない?って思います。安いし安心。

私はまあ一応、AdobeRGB対応のモニターを買ってしまったんで、ProPhotoRGBの画像を印刷する前にAdobeRGBの16bitTIFFを作ってそれをプリントしてます。そうすれば(そこそこ高いプリンターなので)sRGBからのプリントより少しはキレイなのかな?って思って。あんまり意味ないと思いますが。

とにもかくにも、PhotoshopやLightroomを開いたままディスプレイのモードを変えないでね、というのが1つ。別にそれやったからって画像データが壊れるとかじゃないですけどね。PhotoshopやLightroomを立ち上げ直せば正しい色に戻りますしね。

それから、AdobeRGBや各色10Bitや環境光の測定にお金をかけるのは無駄に思います。5万円から7万円ぐらい無駄になりますよね?まあ、AdobeがPhotoshopを直してくれたら多少は無駄にならないかもしれませんが。

その分を環境光を整えることに使った方が良い気がします。

プリンターのキャリブレーション機能は、家で高品質なプリントする人は必要になるかなー。

 

コメント

  1. […] 前回の投稿からさらに解ったことを含めて書きます […]

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