2023/10/16追記:
下記の記事でアクティブ-D-ライティング使用後の写真のイメージを知る方法を色々と書いてますが
もっと簡単に知る方法を見つけました
それは
動画を使用する方法です
アクティブ-D-ライティングを使用して写真を撮る設定を動画のほうに適用させると
撮影後の明るさを容易に確認することができます
例えば
1/200秒、F1.8、ISO100、アクティブ-D-ライティング【より強い】の設定で写真を撮るとします
動画でも同じ設定にするとアクティブ-D-ライティングの【より強い】が反映された明るさがファインダーや背面ディスプレイに表示されます。
動画モードで表示されるなら静止画でも表示してくれよ!
と思いますが
なぜが静止画だと、同じ設定でもアクティブ-D-ライティングが反映されてない暗い画像がファインダーや背面ディスプレイに表示されます。
なぜ?
とにもかくにも
動画モードを使うと
アクティブ-D-ライティング使用時のJPEGのできあがりの状態がリアルタイムで確認できます。
これは
静止画モードと動画モードがレバー1つで切り替えられるZシリーズのメリットを活かした方法ですね
なので
下記の過去記事のような面倒くさい確認方法は不要になりましたが
理論としては過去記事も間違っていないと思うので
是非、読んでみてください
—ここからは過去記事—
ミラーレスカメラの良さの1つとして
『露出がリアルタイムで解る』
というのがありますよね
この機能はホント助かってます
ところが
アクティブ-D-ライティングの機能を使うと
ファインダーで見ている明るさと実際に撮った写真の明るさ(JPEG画像)が違うんですよね
で
このクセを知っておきましょう
という話です。
シンプルに説明しますと
アクティブ-D-ライティングの[より強め]は、ファインダーで見えている明るさよりも露出+1.3段明るくJPEGが撮れます(RAWデータはファインダーで見たままの明るさになってます)
[強め]は+1段明るく撮れます(RAWデータはファインダーで見たままの明るさになってます)。
実際は
そこから暗部だったりハイライトだったりの明るさが微調整されてるんですが
とりあえず単純に上記の数値を覚えておきましょう
もし
EVFで見ている映像と実際に撮れる写真の明るさが違っていても良いなら何の工夫もする必要が無く、そのまま撮れば良いですが
アクティブ-D-ライティング使用中であってもファインダーで見える画像と実際に撮れる写真の明るさが同じであってほしい
というのであれば下記の工夫が必要になります
その方法ですが
アクティブ-D-ライティングの[より強め]で撮る場合
ファインダーをのぞいて適正露出、もしくは自分が撮りたい明るさにシャッタースピード、絞り、ISO感度を設定した後、そこから1.3段暗く設定して撮る
ということです。
そうすると
自分のイメージした明るさでJPEG画像が撮れていると思います。
マニュアル露出ではなく
プログラムオート、シャッター優先オート、絞り優先オートなどの露出オートでアクティブ-D-ライティング[より強め]を使って撮る場合は
露出補正-1.3で撮ると露出オート(補正ナシ)で撮った写真と同じくらいの明るさで撮れます。
ちなみに私は
[より強め]と[強め]以外はアクティブ-D-ライティングを使う意味が薄いと感じているので
[より強め]と[強め]しか調べていません
また
検証に使った機種はZ6なので、他のZシリーズでは違う可能性もあります(たぶん同じ挙動だとは思っていますが)。
追記:もうちょっと詳しく書いておきますね。
アクティブ-D-ライティングで[より強め]に設定して撮ったRAWデータをLightroomにて『カメラ設定』で読み込んだ場合
露出が+1、ハイライトが-49、シャドウが+10で読み込まれます。
つまり
Lightoomとしてはこの設定でニコンのアクティブ-D-ライティング[より強め]を再現しているつもりなんだと思います。
ただ
私が観た感じだと露出が+1.3かな、と感じたので
撮る時は-1.3にして撮っているわけです。
本当は
ニコン側が
アクティブ-D-ライティングの結果が反映された常時プレビューをEVFで見せてくれればいいだけなんですけどね
今のところはそれができていないので工夫が必要という話です
そもそも論になりますが
RAWで撮ってLightroomで現像する場合は
アクティブ-D-ライティングは使わない方が良い
という人が多いです
なぜなら
Lightroomを使う場合
メーカー独自の機能であるアクティブ-D-ライティングの再現性は、あまり高くないからです。
それなら
始めから白トビしないように暗めに撮って
後からLightroomでシャドウを持ち上げたりすれば良いからです。
しかし
ポートレート撮影だとそれが難しかったりします
例えば逆光撮影時
背景が白トビしないように顔を暗めに撮って
後からパソコンで暗くなった顔を明るくする
という方法をとると
撮影中は顔が暗くなった残念な写真を被写体の方に見せることになり
被写体の方のテンションが下がったりすることがあります。
例え
「そういう手法です」「後から顔を明るくします」と事前に伝えていたとしても
顔の暗い写真じゃぁ、テンション上げるのは難しくなりますよ。
なので
完成に近いデキの写真を相手に見せるためにも
アクティブ-D-ライティングを上手く使う必要があったりします。
もちろん
顔や被写体が適正露出であれば
その他は白トビや黒ツブレしてても全然OK
というのであれば、いらない工夫なんですけどね
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