とあるYoutubeを見て思ったことです
ちょっと前までは
マスマーケティング(シェアの奪い合い)は古い
これからはヘビィユーザーや特定のユーザに絞って売り込む(タイゲットマーティング)
新規獲得ではなく顧客維持の時代だ
と言われてましたね
「売り上げの80%は上位20%の顧客からもたらされている」
なんて話は誰でも一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
ニコンが目指そうとしている『シェアを追わない戦略』も
ここら辺の理論に基づいてそうですよね
でも今
この理論は非科学的で古い
と言われているんですよね
昔ながらの
自社に興味がない新規顧客を奪いに行くのが
売り上げにも利益にも貢献する
という感じが主流に戻りつつあります
フェラーリとかの高級ブランドですら7割から8割はライトユーザーが占めていた
という結果が出たんだそうな
なのに
その古いターゲットマーティングを
未だ最新の理論だと思って続けている会社が多いらしく
ニコンもその1社なのかな
と、最近の記事を見て思いました
「映像事業は高付加価値品への選択と集中で収益が上がる体質に」
って2023年のインタビューに有りましたが
これこそ、最もやってはいけない
「市場を細分化して特定の顧客層にしぼる」という
最新に思われている古い手法なんですよね
最近の高級機路線とかみても、古い手法そのものですもんね
最新の手法でいうなら
安くて手の出しやすい価格のカメラを出して
写真に興味がない
いや
写真には興味あるけどカメラにそこまで興味がないライト層を取り込む
のが正しい方向性なのでしょう
ただ
最近のニコンは
安いAPS-Cにチカラを入れたり
新規ユーザーを取り込もうとしているので
悪い経営状態を立て直すのにシェアを求めない戦略を取り
経営状況が良くなってきたらシェアをとりにいこうとする
柔軟な対応を賢く用いた
のかもしれませんね
というか
無駄をなくし経営体質を健全にした
ってのが良かっただけで
シェアを狙わない方針とか高級路線は関係なかったんじゃない?
って気がします
それを
「中高級機にしぼったのが良かった」と勘違いしないでほしいな
と思いますね
ちなみに
ニコンの
新規ユーザーを獲得しようという戦略の中で
若い人を取り込もうとしているイメージが感じられましたが
ニコンが考える「若い層と取り込む」という意志は意外と市場には伝わらず
若くない人もいっぱい購入してた
なんてこと、よくあるらしいですね
若い女性向けにダイエット食品をアピールしたのに
実際の購入者は男性も女性も半々だったり、若くない人も買ってたり
とかね
なので
ニコンが
若い人、女性、Vloger
とかに売り込もうと考えていたとしても
実際は幅広い層に売れたりして
ターゲットを狙ったイメージ戦略は費用の無駄
みたいになったりね。
安くて良い商品なら多くの人が欲しくなるのは当たり前だから
ターゲットを絞る必要はないのかもしれませんね
とにもかくにも
数は売れなくてもイイから高級路線で利益をとる
という戦略は
企業を存続させる上では悪手になる可能性が高い
というお話でした
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