前のブログで
『いまこのタイミングでニコンがシンプルで安いフルサイズミラーレス出したら意外とバカ売れしたりして』
って書いたら
Z5が出たね
確かにこういうカメラだよな
って思います
で
実際のところ
魅力的なのかどうか
一番はZ6との価格差になりますが
大型量販店でも最安値比較でも
おおよそ6万円の差がありますね。
そして
Z6の中古価格とZ5最安値がほぼ一緒
悩ましい
悩ましいというのは企業側、買い手側、両方にとって合意できる価格ということになるでしょうか。
買い手側が即買いの値段なら企業側が無理してるんでしょうしね。
Z6の中古は、たぶんですが状態が良いものが多い気がします。
雨風とかの厳しい現場で使われてきたカメラってことはほぼないでしょうからね。
あと
買ったはいいけど気にいらなかったから売った
ってのも多そうですし
使い込まれてボロボロのカメラってのは中古市場では少なさそう。
そして
安心できる中古カメラ店での価格なので余計に安心。
こう考えるとベストはZ6の中古かと思います。
が
中古はイヤって人はいますよね
その場合にZ5が候補に上がってくるワケですが
Z5の最安値価格を見る限り
マップカメラやカメラのキタムラでの価格という安心できるお店での価格なので
Z5を最安値で買うのはアリだと思います
ただまあ
個人的に気になる部分もあります。
動画性能です。
前のブログ『いまこのタイミングでニコンがシンプルで安いフルサイズミラーレス出したら意外とバカ売れしたりして』で
「動画性能に余計なコストをかけないでシンプルなカメラ」という内容の記事を書いておいてなんですが
いまミラーレスを買う人の大半は
動画のことも考えていると思うんですよね
私がZ6を購入したときは
全く動画のことは考えていませんでしたが
いまは動画が楽しくて楽しくて
Z6で良かったな、と思います。
そういった気持ちの変化が購入後に訪れる可能性を考えるとZ5をすすめにくいところはあります。
4K時の画角の変化もキツいし、噂だけどドットバイドット4K画質も心配。
ただ
よくよく考えると
4Kを使おうと思うとパソコン環境がたいへんなことになるわけで
Z5がターゲットにしている層に対してはフルHDが問題なく録れれば良いのかな、って気はしてます。
フルHDで十分な時代はすぐ終わると思うんですが
それでも
4Kが普通に使えるパソコンが一般家庭に普及するまでにはまだまだ時間がかかると思うので
Z5の動画仕様ってエントリー機としてはベストなのかも。
ちなみに
ニコンが無料で提供しているソフト ViewNXで動画を編集すると出力はフルHDになっちゃうんですよ
動画のこと解らなかった動画初心者の時は、これに困った経験あるので
付属ソフトがこんなもんってことを考えても
動画の割り切りはアリなのかな。
他
色々みていきますが
まず
■連写の遅さ
これ
私が前に投稿したブログ
『ミラーレス機の連写性能について』内でも書きましたが
連写を必要とする状況は被写体が激しく動いていることが大半で
被写体が激しく動いている状況を連写しながら追い続けることはミラーレスでは構造上の問題で難しいんですよね(ソニーα9系を除きますが)
つまり
ミラーレス機の連写性能が速くても無意味に等しいんですよ
だから
ミラーレスの連写速度はZ5がちょうど良いと思います。
■表面照射センサー
これ驚きましたね
そんなセンサー有ったっけ?って一瞬考えちゃいました。
2400万画素で像面位相差入りの表面照射センサーってα7IIの流用っぽい気がするけど
AFポイントの範囲がZ6と同等だし改良型なのかもね。
Z6はISO100で撮っても
「ISOの設定はいくつですか?」って聞かれるくらいノイズがあって
それは像面位相差AFのデメリットかと思っていたんだけど
どうも裏面照射の欠点らしく
低感度ではD750のほうが綺麗なんじゃ?と思うくらい。
高感度では1段くらいの差があるとはいえ
どっちも低感度に比べれば荒れてることに変わりない
ってのが普通の感想だと思うので
像面位相差の表面照射センサーの方がイイくらい
ってZ6使ってて思います。
とにもかくにも
表面照射センサーにすることで安くできるのなら、その判断は大正解ですよね。
テストしたらZ5の方が画質イイ、とかなったら笑うわ。
■背面液晶
Z6より大幅にスペックダウンしてますね
ドット数的にはD750よりもスペックダウンしてない?
まあ、750と同等くらいの綺麗さな気がしますね。
私の経験で
D750からZ6に変えた時
被写体の人が「凄い綺麗」って驚いたことがあったので
誰でもわかるくらいZ6の方が綺麗なんだと思います
でも
D750も十分綺麗だったのでZ5も必要十分に綺麗に表示されると思います。
D750はカラーカスタマイズ調整ができませんでしたが
Z5はできるって書いてあるので
それは良いことだと思います。
■操作系
肩液晶はエントリー機だと省かれるでしょうね
私はあった方がいいですが
それで安いのなら初心者も含め多くの人は割り切れるでしょうね。
他の操作系はZ6と同じってイイね
エントリーモデルで省かれがちなAF-ONボタンも省かれてないし、サブセレクターも省かれてない。
ファンクションボタンもZ6と同じ位置で同じ数。エントリーモデルなのに省かれてないという意味でイイですねー。D750の位置の方が押しやすかったけど。
気になるところはここまでで
以降は良いこと中心
■SDカードのダブルスロット化
最高ですね
■防塵防滴性能
これがZ6と同等レベルだとしたら最高すぎるでしょ
Z6の防塵防滴性能はマジすごい。堅牢性もハンパない。
Z5がZ6と同等ならエントリークラスではダントツじゃないかなー。
その分、重くなるけどね。
これくらいの防塵防滴性能や堅牢性だと廃熱処理が大変そうだから
動画に理解のない初心者が熱暴走で
「動画か30分もたたないうちに勝手に止まった」とかいうのを防ぐ意味でも
動画性能をZ6より落としたのは正解だったかもね。
■1/8000秒
ここ、手を抜くと思っていたよ、D750みたいに。
まさかねー
1/8000秒にしてくるとはね。
最高です
■ファインダー
ここも手を抜くと思ったけど
たぶんZ6と同等だよねー
このファインダー、マジで凄いんだよね
写真を撮る時の気持ちよさに直結する部分だよね
Z6のファインダーはスペックで他社に負けてても、物凄く見やすいの。
カメラマンにとって見やすいファインダーは何か?それはスペックだけの問題じゃないよね?
ってのを技術者が真剣に考えたんだろうなあ
ってのが
このファインダーをのぞいていて伝わってくるのよ。
これと同じファインダーをZ5にのせるのはニコンらしい英断だねー
視度調整まで同じじゃん!
私はD750で視度調整が間に合わないほど目が悪かったけど
Z6の視度調整の範囲がマイナス側に1伸びたので助かった経験があり
それがZ5でも同じってのは、いいね。
■AF性能
まあZ6でも大したことないのでZ5でも差はないでしょう
たいしたことないとはいえ
それはソニーと比べて、という意味であり
きっちり使えるAFなのは間違いないです。
暗いところでのAF性能はほぼ変わらないか。
Z6のAFの暗所性能はZマウントレンズ前提ってイメージがあって
Fマウントレンズだと単焦点でも暗いところで合いにくいなあ、ってことがありました。レンズによるんでしょうけどね。
逆光とかもFマウントレンズだと厳しいことが多々あったなあ。
なのでまあ
何も解らない初心者がZ5を買うなら、Fマウントレンズの運用は考えない方がいいかもねー
■給電しながらのカメラ運用が可能
Z6よりも凄いじゃんか(笑)
■手ぶれ補正
これもZ6と同等?
Z6の手ぶれ補正、大したことないんだけど
まあ、有った方が良いよね
そしてZ6と同等なら良いことだよね。
Z5を見た時のイメージは
初心者向け
というより
足りない部分を割り切ってZ7やZ6のサブカメラとして使う人向けのイメージだったけど
私がZ6を使用してきた経験から考えて
Z5もかなり良さげな感じなので
初心者が「安いフルサイズカメラ」として買うのも悪くない気がしますね
D750を買おうと思っている人に「Z5にしなよ」って言えるくらいには。
必要な部分はかなりキッチリ抑えての価格設定で
Zマウントレンズが使えるワケですから
派手さはないけど使い込んでいけば凄いと解るカメラだと思います。
ただ
私だったら
割り切れない部分があるのでZ6もしくはZ6Sを買いますけどね。
割り切れない部分
1.動画性能(4Kクロップはイヤ)
2.肩液晶(ずっとアリのカメラを使っていたので)
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